学会に参加してきました(異物誤嚥のお話し)。

9月2日、3日に三重県で行われた「日本外来小児科学会」に参加してきました。今年も全国からたくさんの方々が参加されていました。

アレルギーやスキンケアの最新のお話、虐待やこどもの誤飲事故などの講演が聴け大変勉強になりました。

また、他のクリニックで取り組んでいることや工夫点などを知ることもでき、自分達のクリニックで取り組んでいることの振り返りや今後の課題を見出すきっかけになりました。今回の学びを活かし、より良いクリニックを目指して、スタッフ一同頑張っていきたいと思います。

講演の中で「気道異物を予防するための実践」を耳鼻科の先生がご講演してくださいました。こどもの窒息事故というと小さなおもちゃなどが思い浮かびますが、窒息事故で最も多いのが食べ物だそうです。飴、プチトマト、粒の大きいブドウ、うずらの卵、ナッツ類、お肉、パンなど気を付けなければいけない食材がたくさん挙げられていました。

予防としては、まず年齢によって危険な食材を避けること、食材を詰まりにくい形状にして食べさせること、そしてもっとも大切なことは、お行儀よく食事をさせることと話されていました。

DVDやテレビ、スマホなどを見せながら食べさせたり、食事中に歩き回ったりすることで窒息事故の危険性が高まります。食べムラがある時期など、少しでも機嫌よく食べて欲しくてついつい好きなようにさせてしまうことがありますが、食事中はきちんと座って、よく噛んで、食事に集中する環境を作ることが大切です。

また、泣いている状況で食べ物を口に入れたり、急に声をかけてびっくりさせてしまうのも危険です。食事中の窒息事故はいつ、誰に起こるかわかりません。しかし、食べ物の種類や形状に気を付けお行儀よく食べさせることで回避が出来る部分が大きいことを学びました。

ご家庭でも食べ物などによる窒息事故に注意をし、食事の時間をしつけも含めた大切な家族のコミュニケーションの時間にされたら良いかなと思います。