感染力はインフルエンザの10倍!麻疹(はしか)の院内感染を極力ふせぐために。

前ブログでは、麻疹の予防にはワクチン接種が最も有効であるお話しを書きました。クリニックにいらっしゃるほとんどの方に麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種いただいておりますが、ワクチン接種を行わないという方針のご家庭もあります。今回はクリニックでの麻疹の院内感染を防ぐために現在の電話予約を少し修正変更させていただくことをお知らせいたします。

麻疹の感染力は非常に強く、季節性インフルエンザの10倍の感染力があります。感染は空気感染や飛沫感染で強力に広がります。麻疹の免疫のない方が麻疹患者さんと接触した場合にはほぼ100%発症します。そしてクリニックに麻疹患者さんがいらした場合には、その後最大で2時間ウイルスが残存し、麻疹患者さんが帰宅されたあとも他人に感染させるリスクがあります。

そこで当クリニックでは、1回も麻疹ワクチンを接種していない1歳1か月以降の患者さん(ご家族などの同伴者も含む)につきまして、咳嗽や鼻汁といった感冒症状で受診予約をされる際には発熱の有無に関わらず(発症当初はまだ発熱していない可能性も考慮)予約時間を調整させていただきます。実際には午前・午後の診療の最終枠をご案内させていただきます。ご希望の時間に受診予約が取れない可能性がありますが、どうかご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。なお電話予約の際に原則としてワクチン接種歴を確認しておりますが、来院したのちに麻疹ワクチンが未接種のことが判明した場合には、ご足労ですが再度ご予約を取り直していただく場合もございますので併せてご了承くださいますようお願い致します。