すでにネットなどのニュースでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、厚生労働省の調査で、乳幼児を抱える母親の8%が、子どもにサプリメントを与えているということが判明したということです。また以前に行われた他の機関の調査では幼児の約15%がサプリメントを利用している、という結果もあります。
今回の調査報告の中では、「ビタミンやミネラルも過剰に摂取すれば健康への悪影響が懸念されるため、成分の含有量や摂取量に注意してほしい」と述べられています。またサプリメントを与える理由としては、「食事だけでは栄養不足な気がした」が最も多く、「なんとなく健康に良さそう」「好き嫌いが目立ち始めた」が続いておりました。
実際にサプリメントが子どもに必要か、ということを考えますと、国が行っている栄養調査からは、現在のお子さん達に早急な対策が必要な栄養素の不足はみられない、ということです。3食の食事 (と適切な間食) をきちんと摂れていれば、ほとんどのお子さん達には特別なサプリメントは必要ないと考えられます。安易にサプリメントに頼ることで、適切な食事の摂取が行われないことは、お子さん達が食に対する興味・関心を持つことを妨げる可能性もあります。お子さん達のサプリメント利用については、より慎重な姿勢が大切ですね。