以前にもこのお知らせ(ブログ)でご紹介させていただいたことがあります「スポーツ鬼ごっこ」、この指導員講習会に参加してまいりました。今回で4回目の参加ですが、私の講義は「スポーツ鬼ごっこを楽しむために良い準備をしましょう」と題した、体調管理のことや日焼け・熱中症の予防、食事の大切さ、試合や遠征に行く際に準備するもの(ドクターバッグ)、運動に関連する喘息やアレルギーについて、といった内容です。
それから、鬼ごっこ協会会長の羽崎泰男先生の講義では、スポーツ鬼ごっこに関するお話もありますが、伝承遊びとしての「鬼ごっこ」があり、その歴史とともに、多くの鬼ごっこを伝承していくことを指導員に求めています。競技としてのスポーツ鬼ごっこの普及も重要ですが、古来からの遊びとしての鬼ごっこを伝承していくことの大切さが語られます。
そして、スポーツ鬼ごっこ指導の実際の講義では、指導員が“指導しすぎない”ことが重要視されます。子どもたち(選手たち)が自ら考え、状況を把握し、コミュニケーションをとってゲームしていくことを大切にする指導といえるでしょうか。
先日の医療系サイトの記事の中で、「子どもにとって、親の監視のない状況で遊ぶことは身体的にも社会的にも有益である」ことが明らかにされた、とありました。現代は子どもの安全への心配から、「自由遊び」が少なくなっている、ということです。具体的には、木登りや近所の探検などの遊びが子どもの発達に有益で、身体活動量も増加させることが示され、また、監視するおとなのいない状況で、子どもたちが上手く付き合い、独自のルールを作る方法を学んでいくと述べられております。
自分達のやっていた(広義の)鬼ごっこでも、その日集まった友達の人数や年齢の幅、遊び場所の特徴によって、ルールをアレンジしたりしたことを思い出します。
鬼ごっこと、海外から出された研究結果の重なりを感じたお話でした。