昨日11/23(祝)は、八王子は上柚木公園陸上競技場で行われました第4回のスポーツ鬼ごっこ全国大会に行ってまいりました。雨が心配されたものの、曇り空ではありましたが最後に小雨があった程度ですみ盛況のうちに大会は終了いたしました。
今回は大会のドクターとして参加しました。これまで指導員・審判講習会で講義をしたことはあるものの、実際の全国大会を見るのは初めてでしたので朝からわくわくした気持ちで電車を乗り継いでいきました。
大会は9歳以下の部(U-9:キッズ)、12歳以下の部(U-12:ジュニア)、シニアとカテゴリー別で、北は宮城県石巻市から、南は愛知県名古屋市までたくさんのチームが参加しておりました。普段からスポーツ鬼ごっこをチームスポーツとして地域のクラブで行っているチームから、学童保育クラブの中でチームを作り参加してくれたチームもあり、地域に根付いていくスポーツになることを予感させてくれました。
どの試合も見ごたえがあり、特に宝とり鬼ごっこの要素が取り入れられたこのスポーツでは、宝をめぐるゴール前(Tサークル)の攻防とその前の攻守の駆け引きに惹きつけられます。キッズやジュニアの試合では短い試合時間の中にさまざまなドラマが見られ、最近涙腺のゆるみがちなおじさん小児科医はこども達の真剣な姿につい「うるっと」きそうになるのでありました。
大会ドクターの仕事としては、打撲や捻挫、成人の方の軽い脳震とうなどがありました。それから閉会式で寒さのあまりお腹が痛くなってしまったお子さんもいらっしゃいましたが、大きな事故やケガがなく大会を終われたことにほっとしております。
スポーツ鬼ごっこはお子さんたちにとって、遊びの中での「相手を追っかける」や「相手から逃げる」といった単純で本能的な楽しさと、それに伴う身体能力を得られるばかりでなく、遊び(プレー)の中で、「相手との間合いを感じる」、「空間(フィールド全体の状況)を把握する」といったチームスポーツで必要な能力も磨かれると思います。そしてケガや病気に強いからだを作る(スポーツ・遊びを通じたケガや病気の予防)とともに、チームメイトやコーチ・保護者とのコミュニケーションや、相手へのリスペクトも含め、ひととしても成長させてくれる可能性をおおいに感じさせてくれます。
鬼ごっこ協会ホームページ http://www.onigokko.or.jp/