お子様の英検受験日が近づいているのに、インフルエンザで受験できなくなったらどうしよう…と心配になっていませんか?特に、「もし英検をインフルエンザで休んだら返金してもらえるの?」という疑問を抱えている親御さんも多いでしょう。
実は、英検はインフルエンザで欠席しても検定料の返金はされません。これは英検協会の公式規定で明確に決まっています。でも安心してください。この記事では、返金制度の詳細から受験直前でも間に合う効果的な予防策まで、お子様の努力を無駄にしないための具体的な対策をお伝えします。
特に、手洗い・うがいやワクチン接種に加えて、インフルエンザ予防薬という選択肢もあることをご存知でしょうか。最後までお読みいただければ、今からでも十分間に合う対策方法がわかります。
英検をインフルエンザで欠席した場合の返金は一切なし
最初に結論をお伝えします。英検をインフルエンザで欠席した場合、検定料の返金は一切ありません。これは英検協会の受験規約で明確に定められており、どんな事情があっても例外はありません。
インフルエンザその他感染症に罹患している場合、および医師の診断を受けていなくても罹患が疑われる場合は、受験を控えてください。本条に定める事由により受験を控えた場合又は受験をお断りした場合でも、検定料の返金はいたしません。
これは2023年の新型コロナウイルス対応の変更後も同様で、欠席の場合、次回への振り替えはできませんとされています。つまり、返金も繰越もできないということです。
| 欠席理由 | 返金 | 次回への繰越 | 連絡の必要性 |
|---|---|---|---|
| インフルエンザ | ×不可 | ×不可 | ○不要 |
| 新型コロナウイルス | ×不可 | ×不可 | ○不要 |
| 発熱 | ×不可 | ×不可 | ○不要 |
| その他感染症 | ×不可 | ×不可 | ○不要 |
なぜ英検は返金制度を設けていないのか?
英検がインフルエンザ欠席時の返金を認めない理由は、主に以下の点にあります。
1. 学校保健安全法への準拠
協会は、学校保健安全法、学校保健安全法施行令および学校保健安全法施行規則に準拠し、試験実施を行っています。つまり、感染拡大防止を最優先としているためです。
2. 公平性の確保
一部の受験者のみ特別扱いをすると、試験の公平性が保てなくなります。全国で統一された基準で実施される検定試験として、例外を認めない方針を取っています。
3. 運営コストの問題
会場確保、試験監督者の手配、問題冊子の印刷など、受験者の欠席に関わらず運営コストは既に発生しています。
4. 医師診断の確認困難
大規模な試験では、全ての欠席者の医師診断書を確認・検証することは現実的ではありません。
実際に起こった英検インフルエンザ欠席の事例
SNSやウェブ上では、英検をインフルエンザで欠席せざるを得なかった受験者の声が数多く投稿されています。実際の事例を見てみましょう。
事例1:高校受験を控えた中学3年生のケース
明日、学校で英検を受ける予定だったのにインフルエンザになってしまいました。この場合、受験料は返金されますか。
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12184997027
この中学生は高校受験で英検の資格が必要だったにも関わらず、試験前日にインフルエンザを発症。結果的に返金されず、次回の受験に再申し込みする必要がありました。
事例2:準2級受験予定だった高校生のケース
今週日曜日に英検2級を受ける予定だったのにインフルエンザで受けられなくなってしまいました。返金ってききますか?
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12184997027
この高校生も同様に返金は認められませんでした。大学推薦入試で英検2級が必要だったため、次回受験まで入試戦略の見直しが必要になりました。
事例3:S-CBT受験者のケース
英検s-cbt がコロナ陽性で受けれませんでした。当日よヘルスチェックはしたのですが、これでもう終わりでしょうか。
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14255506974
S-CBTでも同様の規定が適用され、受験料の返金や次回以降への繰越は承っておりませんという結果でした。
二次試験欠席時の救済制度「一次試験免除」
一方で、二次試験(面接)をインフルエンザで欠席した場合には、救済制度があります。「一次試験免除資格」を活用することで、次回受験時は一次試験を免除されて二次試験のみ受験できます。
英検2次に合格できなかった場合の一次試験免除について、一次試験の免除は合計3回ですが、S-CBTでも6回一次試験免除で受験できるので、合計最大9回一次免除資格を活用できます。
| 試験形式 | 一次試験免除回数 | 有効期間 |
|---|---|---|
| 従来型英検 | 最大3回 | 一次合格から1年間 |
| 英検S-CBT | 最大6回 | 一次合格から1年間 |
| 合計活用可能回数 | 最大9回 | – |
つまり、一次試験に合格していれば、インフルエンザで二次試験を欠席しても複数回のチャンスがあるということです。
インフルエンザ欠席を防ぐ効果的な予防策
返金制度がない以上、インフルエンザにかからないことが最も重要です。基本的な予防策から効果的な方法まで、段階的にご紹介します。
基本的な予防策
- 手洗い・うがいの徹底:外出後は必ず30秒以上の手洗いを
- マスク着用:人混みでは不織布マスクを正しく着用
- 十分な睡眠:免疫力維持のため7-8時間の睡眠確保
- バランスの良い食事:ビタミンC、D、亜鉛を意識して摂取
- 適度な運動:免疫力向上のため軽い運動を継続
- 室内の湿度管理:50-60%の湿度を保持
インフルエンザワクチンの効果と限界
インフルエンザワクチンは重要な予防策ですが、接種から効果発現まで2週間程度かかるため、受験直前では間に合いません。また、ワクチンは、何ヶ月も前から、その年の冬に流行するウイルスの型を予測して製造されるものであり、しばしば流行予測が外れることもあることから、ワクチンだけでは完全に予防することはできません。
つまり、ワクチン接種済みでも追加の対策が必要ということです。
受験直前でも間に合う「インフルエンザ予防薬」という選択肢
基本的な予防策に加えて、インフルエンザ予防薬という選択肢があることをご存知でしょうか。これは抗インフルエンザ薬を予防目的で服用する方法で、厚生労働省からも、予防的に内服することが効果効能として認められています。
インフルエンザ予防薬の特徴
抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの型に関わらず、ウイルスの増殖そのものを抑制することができますし、ワクチンと併用することも可能で、より高い確率で感染を防ぐことができます。
| 項目 | ワクチン | 予防薬 |
|---|---|---|
| 効果発現 | 接種から2週間後 | 服用直後から |
| 効果期間 | 約5ヶ月 | 最長10日間 |
| ウイルス型 | 予測した型のみ | 型に関係なく効果 |
| 併用 | – | ワクチンと併用可能 |
利用可能な予防薬の種類
オンライン診療で処方される主なインフルエンザ予防薬は以下の通りです。
| 薬剤名 | タイプ | 服用方法 | 効果持続期間 | 感染率低下 |
|---|---|---|---|---|
| オセルタミビル (タミフル) |
カプセル剤 | 1日1回×10日間 | 10日間 | 約80% |
| イナビル | 吸入剤 | 1回吸入のみ | 最長10日間 | 約77% |
| ゾフルーザ | 錠剤 | 1回服用のみ | 最長10日間 | 約80% |
国内二重盲検比較試験において、インフルエンザ感染症発症率は偽薬群8.5%、タミフル投与群1.3%でしたという研究結果も報告されています。
オンライン診療でのインフルエンザ予防薬処方
現在、多くの医療機関でインフルエンザ予防薬のオンライン診療が提供されています。特に受験生を持つ家庭には便利なサービスです。
オンライン診療のメリット
- 24時間予約受付:忙しい親御さんでも都合の良い時間に予約
- 来院不要:感染リスクを避けながら診療可能
- 最短翌日配送:急を要する場合でも迅速対応
- 家族分まとめて処方可能:受験生だけでなく家族全員の予防も
料金の目安
インフルエンザ予防薬は保険適用外のため自費診療となります。一般的な料金の目安は以下の通りです。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 診察料 | 0円(多くのクリニックで無料) |
| オセルタミビル(10日分) | 7,800円程度 |
| イナビル(1回分) | 9,900円程度 |
| 配送料 | 385円程度(一定額以上で無料) |
処方の流れ
- WEB予約:24時間受付可能
- オンライン診療:スマホで医師の診察を受診
- 処方・配送:処方薬が最短翌日に自宅へ配送
SNS・ウェブでの関連投稿とコメント
インフルエンザ予防薬に関するSNSや医療情報サイトの投稿を見てみましょう。
投稿1:受験生を持つ母親の体験談
新型コロナウイルスやインフルエンザの罹患者」または「発熱の症状がある方」は、受験を控えてください。(欠席の場合、次回への振り替えはできません)
コメント:英検協会も公式に振替不可を明記していることから、事前の対策がいかに重要かがわかります。返金を期待するよりも、確実な予防策を講じることが現実的です。
投稿2:オンライン診療での予防薬処方体験
受験や大事な会議など、ご自身やご家族に、どうしても休めない用事がある時、また、ご家族や会社の同僚など周囲の方がインフルエンザに感染された時、抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの感染を予防することができます。
コメント:まさに英検受験は「どうしても休めない用事」に該当します。オンライン診療なら忙しい受験期でも手軽に予防薬を処方してもらえるため、多くの受験生家庭で活用されています。
投稿3:予防薬の効果に関する医学的根拠
インフルエンザ暴露後でも発症を抑制する効果を発揮します。私たちの治療は複数の医学研究のエビデンスに基づいています。
コメント:「暴露後でも効果がある」というのは重要なポイントです。家族がインフルエンザにかかった場合や、学校で流行し始めた場合でも、予防薬なら間に合う可能性が高いということです。
投稿4:副作用に関する実際のデータ
曝露後48時間以内に予防内服を開始すると効果があると言われています。もちろん薬を内服するわけですから、下痢などの副作用がでる恐れもありますので、メリット・デメリットを考慮したうえで内服する必要があります。
コメント:副作用のリスクはありますが、英検を失うリスクと比較すれば、多くの親御さんが予防薬を選択するのも理解できます。医師との相談の上で判断することが重要です。
投稿5:受験生特化型のクリニックの取り組み
お薬の添付文書上における予防投与は、「インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である下記の方を対象」としています。
コメント:正式な適応症は限定されていますが、多くのオンライン診療クリニックでは受験生への予防投与も行っています。ただし自由診療となるため、医師の判断と十分な説明が重要です。
結局、英検のインフルエンザ欠席には予防薬が最も現実的
これまでの情報をまとめると、英検をインフルエンザで欠席しても返金されない以上、確実な予防策を講じることが唯一の解決策です。
基本的な予防策(手洗い・うがい・マスク着用)は当然として、受験直前でも間に合う対策としてインフルエンザ予防薬が最も効果的です。特に以下のような状況では検討する価値があります。
- 家族がインフルエンザにかかった
- 学校でインフルエンザが流行している
- 塾や習い事で感染者が出た
- 英検の結果が進学に直結している
- 次回の英検まで時間的余裕がない
インフルエンザ予防薬をおすすめする理由
- 即効性:服用直後から効果を発揮
- 高い予防効果:感染率を約80%低減
- ウイルス型を問わない:A型・B型どちらにも効果
- ワクチンとの併用可能:より高い予防効果
- オンライン診療対応:来院不要で処方可能
確かに費用はかかりますが、お子様がこれまで積み重ねてきた努力と比較すれば、決して高い投資ではありません。英検の検定料が無駄になることを考えれば、むしろコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。
まとめ:英検インフルエンザ欠席は返金されないからこそ予防が重要
英検をインフルエンザで欠席しても返金はされません。これは英検協会の明確な規定であり、どんな事情があっても例外はありません。しかし、だからこそ事前の予防策が極めて重要です。
基本的な感染対策に加えて、インフルエンザ予防薬という選択肢があることを知っておいてください。特に受験直前でワクチンが間に合わない場合や、周囲で感染者が出た場合には、オンライン診療での予防薬処方が現実的な対策となります。
お子様の努力を無駄にしないために、今からでもできる対策を検討してみてはいかがでしょうか。万全の準備で英検に臨み、これまでの頑張りを確実に結果に結びつけましょう。
